お母さん
ますみん
目次
子どもをしつける時にまず知っておきたい「我慢」についての大切な事
「ダメ」と言い続けられた子どもは指示待ち族になります
子どもはそもそも好奇心旺盛で、いろいろなことに興味を持ちます。それは自然な知性の育ちで、やる気や集中力にもつながる大切な要素です。「これなんだろう?」「触ってみたい、やってみたい」という好奇心を満たすことで、更に良く知りたいという学びの欲求がどんどん深まっていきます。
ところがこの時に「ダメよ」と止められる経験ばかりした子は「自分が何を望んでもダメだと言われる=自分の望みは叶うことはない」という諦めを覚えてしまいます。そうすると、やってみたいと思っても「どうせダメと言われる」「どうせやらせてもらえない」と言い出すのをやめてしまうのです。
そんな子が次に向かうのは指示待ち族への道。自分で考えて行動することが許されないなら、しなさいと言われるまで待てばいい、という思考になるのです。そうすると、学校に遅刻したのはお母さんが起こしてくれなかったから、テストの点が悪いのは勉強の仕方を教えてもらってないから。そんな言い訳をするようになります。大人には耳の痛い話ですね。
ますみん
我慢できる子にするためには、親が我慢と諦めの違いを知ることが大切
我慢と諦め。とても似ているように感じる言葉ですが、実は明確な違いがあります。諦めとは上で述べたように自分の望みは叶わないと覚える事。何をしても無駄、だって自分の望みは実現しないのだから。そんな心理状態のことですね。
対して我慢とは、自分の望みを叶えるための行程で味わう辛さに耐えることです。つまり、これを我慢すれば望みが叶う、と信じられるから我慢できるのです。
例えば学校の部活や習い事で辛い練習に耐えられるのは、上手になりたいという望みを持っているからです。なかなかうまくできない同じことの繰り返しを我慢して続けることができるのは、これを頑張れば上手になれると信じているからです。我慢とは忍耐力や努力に通じる力で、諦めとは全く違うのです。
●我慢=自分の望みを叶えるためにする努力や忍耐
子どものワガママにどう対応する?効果的な声のかけ方
お母さん
ますみん
ワガママを落ち着かせるには、まずは気持ちを受け入れることが大切
ワガママに見えるこどもの行動は、ほとんどの場合「やりたい!」という意欲のあらわれ。それがたまたまふさわしくない時や場所で発揮されてしまっただけです。そんな時に「ダメ!」と頭ごなしに叱ってしまうと、諦めを覚えるばかりか、意欲を持つことがいけないこと、という学習もしてしまいます。
そうならないためには、まずは「やりたい」という気持ちを受け入れることが必要。何でも許してやらせるのではなく「あなたがやりたいと思っていることは分かった」と伝えるのです。一番簡単な方法はオウム返し。子どもの言葉をそのまま繰り返すことで、子どもは自分の言っていることがお母さんに伝わったと感じます。お母さんがわかってくれたと感じると、子どもは少し落ち着くことができるのです。
「いいよ+α」は子どもの我慢と忍耐力を育てる最高の言葉がけ
オウム返しで子どもが少し落ち着いたら「いいよ」と伝えます。その後「〇〇してからね」など、+アルファの条件をつけるのです。子どもは自分の望みを叶えるために、条件を飲むことを覚えます。
例えば夕食の支度で手が離せない時に「ママ遊ぼう!」と何度も言われたとします。そんな時はついつい「お母さんが忙しいの見たら分かるでしょ!」「ちょっと待ちなさい!」などといきなり拒否の返事をしてしまいがちです。そうすると子どもは「お母さんは自分を見てくれない」と思ってしまいます。子どもがお母さんと遊びたいと思うことは悪いことではないはず。この場合、単にタイミングが悪いだけです。
そんな時はまず「お母さんと遊びたいのね」とオウム返ししてから、こう言ってください。「いいよ。あと5分待てたらね」待てばお母さんと遊べると明確に分かれば、子どもは待つことができます。そして、5分後に必ず少し遊んであげましょう。約束を守ることが大切です。
5分待てるようになったら、少しずつ時間を伸ばしましょう。「10分待ってね」「ご飯の支度が終わったらね」「ご飯が終わったらね」そんな風に少しずつ、条件を厳しくしていくのです。そうすることで、子どもの待てる時間が増え、忍耐力も育っていきます。
②「いいよ」と言って、子どもの気持ち自体を受け入れる
③プラスアルファの条件をつけて、子どもに少しだけ待たせる
④待つ時間を少しずつのばしていく
ますみん